みなさん、こんxxは。
「エスタブライフ グレイトエスケープ 第八話」
です。
今回は、
「クラスタが消滅する?」
お話です。
ここは「白金」クラスタ。
今回の依頼人は、ここにある屋敷で執事をしている老人。
実はここ「白金クラスタ」には、この老執事と、この執事が仕えている「わがままなお嬢様」の二人しかいない。
この屋敷には、かつてたくさんの使用人がいたが、「わがままなお嬢様」に嫌気がさして、みな逃げ出してしまい、最後に残ったのが、この老執事フェルナンと、お嬢様サンドリヨンいうわけである。
逃亡の決行は今夜、お嬢様が寝静まった後。
今回もあっさり成功。(つか、最近の回は、もはや「逃すこと」は、メインテーマではないみたいです・・・)なぜか、「執事が逃げ出すことを知っていたか」のように、一行を見つめるサンドリヨン
別れ際に、「サンドリヨンのことが気になる」と、言い出したフェルナン
「そんなこと、気にしたってしょうがないじゃない!?」「せっかく自由になったんだから、もっと嬉しそうにしなよ!」と、マルテース
「それもそうですな」と、気を取り直す
そして、老執事は去っていきました。エクアも、 実はサンドリヨンのことが気になる様子。
「で、どうするの?」と、フェレス
「もう少し、お付き合いいただけますか」
そう言って、屋敷に戻ってきた一行
「ぶっちゃけ、戻ってきてどうするんですか?」
「少し気になったことがありまして」「あれです」
と、エクアが指さす方向を見ると・・・
「何ですあれ?」
指さした方向に歩いていくエクア
「だいじょうぶか!?」と、一行が心配する中、その先には、何もない空間?が現れていた。
「どういうこと?」「クラスタの消滅です」「クラスタの消滅!?」「ただの都市伝説じゃなかったの?」「私も見るのは初めてです」「そのクラスタ内で作られたものを強制的に消去、リセットする」
「えーっと、つまり、ここにある全部、無くなっちゃうってこと?」「はい、ご覧のとおりです」「てことは、あのお嬢さまの屋敷も全部消えちゃうってことじゃない!?」「マズいでしょ!?教えなきゃ!」
「急ぎましょう」
急いで屋敷に戻ってきた一行、サンドリアンを探しています。
「サンドリアンさん!」
「何で戻ってきたの?」
「折角みんないなくなって、ゆっくりお茶してたのに」「次は私を逃がすつもり?」「えぇっ!!」
「ご存じだったのですね、私たちが逃がし屋だって」「まぁね」
「あんたたちの言う通りよ。もうすぐ、このクラスタは消滅するわ」 「あんた、それも知って・・・」
「もちろんよ。だって、私がこの白金クラスタの『モデレータ』なんだから・・・」 「えぇぇっっ!!」
「『心豊かに暮らせる街』 そういうコンセプトでこのクラスタは設計されたわ。」
「わがままな私を、みんなでお世話する」
「その関係が続く限り、みんな迷うことなく、幸せに生きられるって仕組みになってたの」
「言うなれば、私のお世話は公共事業だったってわけ」
「公共事業ですか・・・」「うまいこと言うな」
「私はモデレーターとして、その役割を担うため『わがままなお嬢様』という設定で作られたわ」
「そのこと、このクラスタの人たちは知ってたの?」「いいえ、とくにアピールしてなかったし」「どうして、クラスタが消滅することになったんでしょう?」
「何十年も前から、このクラスタの人口が増えなくなって、だんだん人の数が減っていったわ」「私と住民のみんな、お互いで支えていたバランスが崩れてしまった」「私も何か打てる手はないかと思ったけど、ダメだったわね」
「維持できなくなったクラスタは消去して、新しいクラスタが作られる」
「だからせめて、残っていた住人だけでも避難させようと考えたの」
「じゃぁ、あのわがままって・・・」「そうすれば皆さん、嫌になって出ていかれると思われたんですね」
「フェルナンだけは、しぶとかったわね。悪いことしたわ」
「でぇ~、やっと誰も居なくなったってのに、なんなの!?あんたたち!」
「それって、どうにもならないの?」「ならないわ」「クラスタの消滅は始まっている。管理者の『ザ・マネージャー』が決めたことよ」
「それが世界のルールでしょ」
「でもそれって、あなたも消えるってことじゃないの?」「そうね」 「そうねって・・・」
「モデレータの私にとって、このクラスタが私自身」「ここから離れるなんてありえないわ」「私はこの町とともに消えるの。でも、別に嫌じゃないわ」「先輩・・・」
「サンドリアンさん、今、やりたいことはありませんか?」
「そうねぇ・・・」「じゃぁ、パーティーがしたいわ」「思いっきり盛大なやつ!」
「わかりました」「それでは、盛大なパーティーをしましょう!」「あはっつ!」「えぇぇっっ!!」というわけで、このクラスタ「最後の」パーティーをすることになりました。
「ごちそうの出来で、パーティーの質は変わるんだからね!」
「マルテたち、こんなことしてていいのかな?」
「お嬢わかってるか」「俺の計算じゃぁ、この屋敷が消えるのは日の出ごろだ」「じゃぁ、パーティーの準備を急がないとですね」「こんなことしてていいのかなー」「場合によっては、ボストークまでお連れすることも考えていたんですけど」「あんた・・・」「サンドリアンさんには、目いっぱい楽しんでいただきましょ」「うっ・・・」
「エクア~」「まぁまぁいい感じじゃない」
「けど、その右のやつ、少し傾いてるわよ?」「えぇっ、そう?」「じゃぁ、フェレス、お願いね」「えっ、私?」「こ、こう?」(珍しい、フェレスの後ろ姿。しかも下から・・・)「いいんじゃない?」
「みつけたー!!」「あああ!!」
「まるで幼稚園かな~」「ホントにアイツ、モデレータなのか?」
「レッツ、パーティ!!」
最後のパーティーが始まりました「次は右手を赤、ですね」(これは、ツイスターゲームか?昔やったことあるけど、結構難しいです)「ムリ~、ムリ~」「」(なんか、今回は、つくづく「フェレスのサービス回」だなぁ・・・)「王様だーれだ!」
(実は、「王様ゲーム」って、やったことないからよく知らないんです・・・)パーティーは進行中。だが、時間も迫っています・・・
日の出とともに、このクラスタは消滅する運命にあります
「さぁ、みんなで歌うわよ」「歌?」「何を歌いましょう」「この終わりは新しい始まり」「新たに生まれる命の為に、みんなで誕生日の歌を歌うわ」「意味わかんない」「いいから」「さん、はい」「ハッピーバースデートゥーユー」「ハッピーバースデートゥーユー」「ハッピーバースデーディア・・・」
「サンドリアン」「サンドリアーン」「サンドリヨン」「サンドリヨーン」
「バラバラじゃない!!」
「ハッピーバースデートゥーユー」クラスタ消滅の時間が迫っています・・・
「あー、ホント楽しかったぁ!」「こんな時間まで遊んだの久しぶり・・・」「はしゃぎすぎたぁー」「あ・・・」終わりの時は、目の前です・・・「ね、ねぇ。まだ遊べるんじゃない?」「ほら、別のどこかでさ!」「別の?」「そ、そうだよ」「マルテ、結構いろんなクラスタ見てきたし」「もっと楽しいところも、いっぱい・・・」「マルテ・・・」「何言ってるの」「今日より楽しい日なんて、あるはずないわ!」「先輩!」「それじゃぁ、これでお開きね!」
「そんな・・・」
「お料理ごちそうさま、ウルラ」
「フェレス、飾り付けありがとう。意外と器用でびっくりしちゃった」
「マルテ、あんたは私に口答えした初めての人よ。ケンカするって意外と楽しいのね」
「ステキなパーティーだったわ、エクア」「みんな、ありがとう」
「一人でサヨナラしなくて、本当によかった」「あなたたちは、最初で最後の私の友達!」
クラスタは、消滅してしまいました
「あの子最後、笑ってたね」
「今日のことは、忘れません。ずっと」
「そうだね」-----
今回は、少しだけ「クラスタの秘密」に迫った回でした。
クラスタって「物理的実体」なのでしょうか?
AIが管理してるといわれてますが、それが本編に少し出てきた 『ザ・マネージャー』 のことなのでしょうか?
すると、「モデレータ」であった「サンドリヨン」も、実は「AI」だったのでしょうか?
(なんか、「シミュレーション合成された人格」と言う雰囲気もありますが・・・)
(そういえば、アルガも、一種の「AI」とされていますが、何が違うのでしょうか?)
謎が、また謎を呼んでしまいました。最終回まで見れば、それが分かるのか?
あと今回は、フェレス回と言うわけではないのですが、「フェレスのいろんな姿」が見れたのも良かったです。
本日は、以上です